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臨床報告
ベーチェット病の眼症状に対するシクロスポリン療法の検討
著者: 皆川玲子1 大野重昭1 有賀浩子1 田中邦枝2 平野哲夫3
所属機関: 1北海道大学医学部眼科 2北辰病院 3市立札幌病院腎移植科
ページ範囲:P.1161 - P.1166
文献購入ページに移動CYAは初期量として5〜10 mg/kg/dayより投与を開始し,症状に応じて増減しつつ2〜37.5カ月間(平均18.5カ月間)治療を継続した.その結果,以下のような成績を得た.1.眼症状に対する治療効果は,著効4例,有効13例,無効2例であった.2.副作用としては,腎機能障害9例(47%),神経症状4例(21%),高血圧は1例(5%)にみられた.3.bromocriptineとの併用によりCYA血中濃度は上昇傾向を示した.4.CYA血中濃度は個人差が大きく,投与量の決定及び副作用発現防止には血中濃度の定期的モニタリングが必要である.
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