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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻10号

1988年10月発行

文献概要

臨床報告

硝子体出血を来したブドウ膜炎を合併したオーム病の1例

著者: 千代田和正1 杉谷文子1 出口達也1 細川武2 野寄喜美春1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科 2埼玉医科大学神経内科

ページ範囲:P.1175 - P.1179

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 症例は左視力低下を主訴として来院した14歳の男性で,左眼乳頭上に増殖性病変を伴うブドウ膜炎がみられ,経過観察中に硝子体出血を来した.初診時視力は右眼1.2(n.c.),左眼1.0(n.c.)であった.髄液および血清を検査した結果,補体結合反応ならびにPsittaciを使った螢光抗体法でオーム病と確定でき,ミノサイクリンの全身投与により,速やかに全身および眼症状の著明改善が得られた.現在,眼症状は消失し良好な視力を保っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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