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薬の臨床
原発開放隅角緑内障と高眼圧症に対する塩酸ジピベフリン点眼薬の薬効評価—β-ブロッカー点眼液との比較検討
著者: 東郁郎1 塩瀬芳彦2
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室 2愛知県総合保健センター視力診断部
ページ範囲:P.1187 - P.1191
文献概要
該当する症例は,0.04%DE-016投与群の30例56眼および0.1%DE-016投与群の28例54眼であった.
眼圧下降効果については,0.04%DE-016および0.1%DE-016ともにそれぞれβ-ブロッカー点眼液(チモロール,カルテオロール,ベフノロール)との間に有意差を認めなかった.
このような結果から,DE-016は緑内障治療薬として現在最も好まれて使用されているβ-ブロッカー点眼液に匹敵する眼圧下降効果を有する薬剤であることが示唆され,今後広く臨床に適用されることが期待される.
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