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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻10号

1988年10月発行

薬の臨床

β-遮断剤よりエピネフリン点眼剤が奏効した原発開放隅角緑内障の3例

著者: 塩瀬芳彦1

所属機関: 1愛知県総合保健センター視力診断部

ページ範囲:P.1193 - P.1196

文献概要

 今回,β-遮断剤では眼圧コントロールが不十分であるにもかかわらずエピネフリンによる劇的な眼圧下降を認め,かつ長年月に亘り効果持続を認めた3例の原発開放隅角緑内障につき報告した.このことは,個体によりエピネフリン感受性の高いものと,β-遮断剤に対する反応性の高いものがあることを示す実例であると思われる.また,エピネフリンで10年以上に亘りβ-遮断剤に見られるような眼圧下降効果減弱をほとんど認めなかったのは特筆に値するものである.今後の問題としてエピネフリンのprodrugであるジピベフリン点眼液使用の可能性についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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