文献詳細
臨床報告
増殖性糖尿病性網膜症に対する硝子体手術の視力予後に影響を与える因子の検討
著者: 菅沢英彦1 小椋祐一郎1 木村英也1 桐生純一1 本田孔士1
所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1231 - P.1237
文献概要
各因子について統計学的に検討を加えた結果,最終視力0.1以上に有意に関係する因子は,手術適応が硝子体出血であるもの,牽引性網膜剥離の存在しないもの,線維増殖が軽度のもの,眼内タンポナーデを行わないもの,最終視力0.02以上に有意に関係する因子は,インスリン非依存型,手術適応が硝子体出血であるもの,線維増殖が軽度であるもの,眼内タンポナーデを行わないもの,であった.それに対し,失明に有意に関係する因子は,手術時年齢,術前汎網膜光凝固術を行っていないもの,牽引性網膜剥離の範囲が2象眼を越えるもの,であった.
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