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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻11号

1988年11月発行

文献概要

臨床報告

片側性眼瞼眼振を生じた小脳海綿状血管腫の1例

著者: 湯田兼次1 熊谷直樹1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1265 - P.1268

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 片側性Popper型の眼瞼眼振と考えられる異常眼瞼挙上運動を示した58歳男性例を報告した.症例は右側の外転神経麻痺,顔面神経麻痺,小脳症状,難聴がみられ,左方視で注視眼振に連動して左上眼瞼の律動的な挙上運動がみられた.CTスキャンで右小脳に造影効果のある高吸収域が発見され,後頭窩開頭による腫瘍摘出術の結果,小脳海綿状血管腫と判明した.このような片側性の眼瞼眼振の報告はこれまでみられず,極めて稀な症例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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