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臨床報告
片側性眼瞼眼振を生じた小脳海綿状血管腫の1例
著者: 湯田兼次1 熊谷直樹1
所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1265 - P.1268
文献購入ページに移動 片側性Popper型の眼瞼眼振と考えられる異常眼瞼挙上運動を示した58歳男性例を報告した.症例は右側の外転神経麻痺,顔面神経麻痺,小脳症状,難聴がみられ,左方視で注視眼振に連動して左上眼瞼の律動的な挙上運動がみられた.CTスキャンで右小脳に造影効果のある高吸収域が発見され,後頭窩開頭による腫瘍摘出術の結果,小脳海綿状血管腫と判明した.このような片側性の眼瞼眼振の報告はこれまでみられず,極めて稀な症例と考えられた.
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