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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻11号

1988年11月発行

文献概要

臨床報告

後部硝子体剥離の超音波B-scan像 体位(頭位)変換に伴う硝子体ゲルの移動

著者: 浅野治子1 白神史雄1 伊達純代1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1279 - P.1282

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 後部硝子体剥離の認められる32症例を対象に,超音波B-スキャン像にて体位(頭位)変換に伴う硝子体ゲルの動きを観察した.結果として,1)完全後部硝子体剥離ではどの体位でも重力の作用により硝子体ゲルが移動することを確認した.2)硝子体ゲルの動きの程度は虚脱の有無が大きく関与した.3)網膜裂孔及び裂孔原性網膜剥離は症例により体位及び頭位変換で硝子体ゲルが裂孔を塞ぐことを確認した.超音波B-スキャンは,裂孔原性網膜剥離と硝子体ゲルの関係を知る上で有用であると結論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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