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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻11号

1988年11月発行

文献概要

臨床報告

眼症状をもって初発した肺癌の眼窩内転移の1症例

著者: 山本美保1 久保町子1 小椋祐一郎1 岡田賢二2

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2京都大学胸部疾患研究所外科

ページ範囲:P.1283 - P.1286

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1)左眼痛,左眼外転神経麻痺で初発し,急速に全眼筋麻痺,失明に至った肺癌の眼窩内転移の症例を報告した.
2)全身的にも複数の転移巣が認められ,眼症状発現から1カ月で死亡した.
3)剖検では眼窩後方に30mm×10mmの腫瘍を認め,組織学的に肺原発の低分化腺癌の転移と考えられた.
4)肺癌の眼窩内転移は,本邦では本症例を含めて現在までに3例の報告しかなく,稀な疾患ではあるが,肺癌の罹病率の増加と共に,今後増加することが予測される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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