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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻12号

1988年12月発行

臨床報告

前房隅角広狭の超音波検査による検討

著者: 真壁禄郎1

所属機関: 1フランクフルト大学眼科

ページ範囲:P.1323 - P.1326

文献概要

 隅角鏡所見は使用する技術や検者の主観に少なからず左右される.所見の客観化をはかるため超音波検査を応用した.細いBモード探触子を利用して眼裂に小型水浸カップを置くだけで前房隅角を断層でとらえ得た.映像プリント上で隅角広を角度で測り,隅角鏡所見と比較した.
 原発緑内障64眼,正常53眼につき検討した.一般に隅角鏡所見と実際の隅角広はあまり一致しなかった.特に隅角鏡で狭隅角と判定された例に両者間の相違が著明で,超音波で計測した隅角角度は必ずしも狭くない例が多かった.隅角鏡で隅角を可視しえないものでも隅角は閉塞していない事が多い.隅角広と前房深の相関も弱くしばしばPlateau irisが証明された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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