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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

連載 眼科図譜・360

白内障術後連続装用ソフトコンタクトレンズ内の真菌による沈着物

著者: 張野正誉1 岡本茂樹1 原二郎1 田中康夫1

所属機関: 1近畿中央病院

ページ範囲:P.84 - P.85

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 緒言 近年水晶体摘出術後の屈折矯正方法は,眼内レンズが主体となっているが,眼内レンズ挿入不能であった例などの片眼無水晶体眼にとっては,連続装用ソフトコンタクトレンズ(SCL)が必要で,まだまだSCLの役割は大きい.
 連続装用SCLの管理は難しく,SCLの沈着物や汚れがSCL連続装用者の約20%にみられ,レンズの変更を余儀なくされることがある.そして,SCLの沈着物の一部に真菌が原因となっていることは,Bernstein1)の報告以来よく知られており2〜8),それらの細隙灯顕微鏡所見は,fuzzy (毛ば立った) spot1),feathery white opacification3),dark brown area5)等と表現されている.今回SCL (東レBreath-O® )内に含まれた,あたかも毛玉のような所見を示した珍しい沈着物を経験し,組織学的に真菌と証明されたので紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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