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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学会原著

糖尿病性網膜症における硝子体螢光測定の臨床応用に関する研究—第3報硝子体螢光値よりみた糖尿病性網膜症の病期分類

著者: 金城美恵子1 宮里章1 宮里稔1 福田雅俊1

所属機関: 1琉球大学

ページ範囲:P.93 - P.96

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 教室の福田が提唱する新病期分類によってわけられた,各種病期の網膜症をもつ糖尿病患者93例175眼と,非糖尿病者17例27眼を対象に硝子体螢光測定を行い,各網膜症の病期との関連を比較検討し次の結果を得た.
1)硝子体螢光値は,福田分類の病期の進行とともに増加する傾向にあり,特にAIとAII,AIIとBI,BIとBII,BIIとBIIIの間で,統計学的に有意差があった.2)したがって硝子体螢光値よりみても,増殖前網膜症を増殖性網膜症のもっとも早期のものとして,単純網膜症と増殖網膜症の中間におくことは妥当で,この病期分類(福田分類)は合理的なものであると結論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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