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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻2号

1988年02月発行

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (1)

学会原著

糖尿病性黄斑症に対する格子状網膜光凝固

著者: 北野滋彦1 鹿児島武志1 船津英陽2 早川和久2 三島宣彦2 堀貞夫2

所属機関: 1三井記念病院 2東京大学

ページ範囲:P.97 - P.100

文献概要

 三井記念病院眼科および東大眼科糖尿病専門外来における糖尿病性網膜症のうち,黄斑浮腫を呈した51症例59眼に対して格子状網膜光凝固を施行し,視力検査,静的中心視野検査,眼底検査,螢光眼底検査にて検討を加えた.
 術後2段階以上の視力改善は22眼(37%)にみられ,33眼(56%)は不変で,悪化は4眼(7%)であった.螢光眼底所見において,60%に改善がみられ,静的中心視野における悪化は3%であった.
 術後の視力改善は,術前における視力,黄斑部の浮腫,硬性白斑の程度に左右され,全身的には,高血圧の既往のないものに良好であった.また,術後の抗炎症剤の併用が有用であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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