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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学術展示

角膜潰瘍部における炎症細胞

著者: 大路正人1 近江源次郎1 切通彰1 木下茂1

所属機関: 1大阪労災病院

ページ範囲:P.152 - P.153

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 緒言 角膜感染症や角膜腐蝕などにおいては角膜潰瘍が生じるだけではなく,その原因が消失した後にも上皮の修復が進まず,潰瘍は遷延化しtrophic ulcerとなる場合が少なくない.一般に角膜潰瘍においては,好中球はcollagenaseや種々のchemical mediatorの産生細胞として重要な意義が認められ,動物実験においても証明されている.人眼の角膜潰瘍においても同様の機序が推察されているが,活動期の角膜潰瘍においては炎症細胞の関与を検討した報告は少なく1),特にそのdistributionに関しては明らかではない.角膜潰瘍の病態を理解することは,これら疾患の治療を考えるうえにおいても非常に重要であると考えられる.今回,我々は種々の角膜潰瘍において潰瘍部の細胞診を行い,その病態を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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