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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

臨床報告

アスピリン点眼が奏効したコンタクトレンズによる急性眼痛

著者: 平光忠久1

所属機関: 1浜松医科大学

ページ範囲:P.179 - P.182

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 コンタクトレンズ装用により急激な眼痛を伴う急性角膜低酸素症とか装用過多症候群と呼ばれる症状を来す患者を見ることは決して稀ではないが,これまでこの症状に対する有効な治療法はない.この症状を来して2日間の激しい眼痛を伴い,自発開瞼ができなかった26歳の女性にアスピリン点眼をしたところ,点眼後数秒で眼痛は軽減して自発開瞼ができるようになり,更に15分間隔で2時間の点眼により,眼痛はほぼ完全に消失して球結膜充血も消退した.翌日の再診時には角膜上皮剥離を残すのみで,眼痛はなく球結膜充血もほぼ消退していた.この症状に対するアスピリン点眼の効果は劇的なものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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