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特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著
原因不明の視神経炎(症)のステロイド治療成績92眼の解析
著者: 柿栖米次1 安達恵美子1
所属機関: 1千葉大学
ページ範囲:P.238 - P.241
文献購入ページに移動 原因不明の視神経炎(症)64例92眼を対象としてステロイド治療の効果を視力を指標にretrospectiveに検討した.平均年齢は31.0歳,平均観察期間は12.0カ月である.視力0.1未満は初診時57.6%,最悪時66.3%であった.回復過程で1カ月時点では0.8以上の視力は58.7%,最終時では72.8%であった.また,0.1未満にとどまったものは92眼中10眼10.9%であった.
ステロイド1カ月投与量および総投与量とも視力の回復率には関係がなかった.初発症状よりステロイド投与開始までの期間が長いほど視力の回復が悪く,また視力回復まで長期間かかった.当科における原因不明の視神経炎(症)でのステロイド総使用量はプレドニソロン換算1,000mg以下,期間は2カ月以下であることが明らかとなった.
ステロイド1カ月投与量および総投与量とも視力の回復率には関係がなかった.初発症状よりステロイド投与開始までの期間が長いほど視力の回復が悪く,また視力回復まで長期間かかった.当科における原因不明の視神経炎(症)でのステロイド総使用量はプレドニソロン換算1,000mg以下,期間は2カ月以下であることが明らかとなった.
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