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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻3号

1988年03月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

Vogt-Koyanagi-Harada病における髄液中白血球のメラノサイト障害活性とモノクローナル抗体による表面マーカー解析

著者: 野呂瀬一美1 矢野明彦2 瀬川雄三1

所属機関: 1信州大学 2信州大学寄生虫学教室免疫研

ページ範囲:P.242 - P.246

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 発症期Vogt-Koyanagi-Harada病(VKH)患者5例の末梢血白血球(PBL)と髄液中白血球(CSFL)について,51Cr標識ヒトメラノーマ株P-36とヒト子宮頸癌株HeLa-S3に対する障害活性を比較検討した.髄液中細胞増多の著しかった2例は2週間後に再度PBLとCSFLを採取し同様の検討を行った.また同時に1例についてはモノクローナル抗体による白血球サブセット解析を施行しPBLとCSFLとを比較検討した.抗メラノサイト障害活性はPBLで1例を除く4例に強く認められた.CSFLの2例の障害活性はPBLに比較して有意に弱く,3例のCSFLは障害活性を認めなかった.一方,HeLa-S3に対する細胞障害活性はPBLおよびCSFL両者とも認めなかった.CSFLのモノクローナル抗体による白血球サブセット解析ではT11+細胞が89%を占め,OKT3+,OKT4+,Lue HLA-DR+細胞はPBLに比し増加していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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