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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻3号

1988年03月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

ベーチェット病患者の血清免疫抑制酸性蛋白

著者: 難波克彦1 永井彩1 古谷和正1 坂本尚子1 小川智美1

所属機関: 1帝京大学溝口病院

ページ範囲:P.251 - P.253

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 ベーチェット病患者37例の血清免疫抑制酸性蛋白(IAP)について調べた.健常人61例を対照とした.Studentのt検定により,患者のIAPは活動期非活動期ともに対照より有意に高く(P<0.0001),活動期は非活動期に比べ有意に高かった(P<0.0001).患者16例で,IAPは眼発作後もっとも高く,症状の回復とともに低くなる傾向がみられた.1例の患者で,発作直前にIAPの明らかな上昇が認められた.IAPは,ベーチェット病において臨床的に有用な指標と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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