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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻3号

1988年03月発行

文献概要

臨床報告

硝子体出血を来したサルコイドーシスの症例

著者: 広瀬浩士1 原田敬志1 高良俊武1 水上寧彦1 粟屋忍1

所属機関: 1名古屋大学

ページ範囲:P.295 - P.299

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 サルコイドーシスによるぶどう膜炎の経過観察中に出現した硝子体出血2例を報告した.症例1は25歳男性で,螢光眼底撮影にて右眼乳頭上方からの高度の漏出を示し,また左眼乳頭の上耳側で網膜上新生血管が認められた.症例2は16歳男性で,高度な網膜血管炎とともに,初診4カ月後には周辺部網膜血管床の高度な閉塞や網膜新生血管が認められた.ステロイド内服,点眼により症状は徐々に改善したが,新生血管の退縮傾向は認められたものの,消失には至っておらず,今後の慎重な経過観察が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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