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特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
網膜光凝固術を施行した全身性紅斑性狼瘡網膜症の1例
著者: 後藤恒男1 浅岡出1 高橋茂樹1
所属機関: 1山形大学
ページ範囲:P.327 - P.331
文献購入ページに移動症例 は39歳,女性で,ステロイドの投与により全身状態は極めて良好にコントロールされていたにもかかわらず,網膜動静脈は徐々に閉塞し,広範な無血管野と新生血管の発生を見た.そこで,汎網膜光凝固術を行ったところ新生血管は退縮し,求心性視野狭窄が認められたものの中心視力は良好に保たれた.
SLEでは,全身状態が良好であっても,高度の網膜循環障害を来し増殖性変化を認めることがあるため,内科的所見は軽度であっても,注意深い眼科的経過観察が必要であると思われた.また,増殖性変化を来した場合には,汎網膜光凝固術は有効な治療手段であると思われた.
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