文献詳細
文献概要
特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
角膜屈折手術を併用した人工水晶体移植術 特に角膜術後乱視におけるT cut法の検討
著者: 清水春一1 清水葉子1
所属機関: 1鯖江清水眼科
ページ範囲:P.387 - P.390
文献購入ページに移動白内障手術に併用したT cut法は術眼の角膜外側輪部より2mm角膜中央寄りで,角膜縦軸と平行に5mmの角膜切開を加えた.角膜切開創の深さは角膜切開部位測定値の90%を目標とした.術後二主径線の変化は角膜平均乱視度(D)経過日数(月)1 2 3
対象者(76眼)1.8±0.8 1.1±0.5 0.5±0.3
高齢者(39眼)2.15±1.4 2.23±1.4 2.15±1.3
であり,対象者(76眼)の角膜乱視は術後3カ月まで減少傾向にあったが,高齢者(39眼)の角膜乱視は術後1カ月以後にはほとんど変化が見られず,角膜の加齢変性は角膜屈折手術(T cut)の効果を著しく障害することがわかった.
掲載誌情報