文献詳細
特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3)
学会原著
文献概要
Sanders-Retzlaff-Kraff (SRK)式より求めた眼内レンズ度数と,術前に所持していた遠用眼鏡度数を術前屈折力と仮定することにより算出される眼内レンズ度数とを比較検討した.対象は術前に遠用眼鏡を使用しており,後房レンズ移植術を施行された98眼であった.その結果,術前の屈折値から算出された眼内レンズ度数とSRK式による値との間に差が認められる症例においても,SRK式は信頼できるものであった.すなわち,術前屈折値は水晶体による屈折変化の影響を受けていると考えられた.水晶体性遠視は前極白内障,皮質白内障で多く認められ,水晶体性近視は核白内障が主であった.
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