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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻4号

1988年04月発行

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3)

学術展示

外転神経麻痺の逆輻輳現象

著者: 湯田兼次1 熊谷直樹1

所属機関: 1横浜市立大学

ページ範囲:P.408 - P.409

文献概要

 緒言 外転神経麻痺患者で麻痺眼固視状態のときには,多くは健眼の内斜視を伴い,健眼のみに解離性の内転眼振を認める.このような症例ではときに輻輳検査で,内転していた健眼が外転方向に動き,正位に戻ることがある.この場合健眼は,輻輳検査で視標を近づけると外転し,遠ざけると内転し,あたかも輻輳が逆転したようにみえる.このような現象は,現在まで記載されておらず,これを仮に逆輻輳現象と名付けることにした.今までに本現象を明らかに認めた症例は3例であるが,そのうち2例に外眼筋筋電図,electrooculogram (EOG)の検査を行うことができた.そこで,この2例の筋電図,EOGの所見を添えて,本現象を紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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