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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学術展示

Fabry病の一家系

著者: 宇仁明彦1 渡辺潔1 岩橋洋志1 白井説子1 吉田禮子1

所属機関: 1大阪回生病院

ページ範囲:P.410 - P.411

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 緒言 Fabry病は,X染色体上の劣性遺伝子に支配されるα-galactosidase欠損症で,ceramide trihex-osideおよびceramide dihexosideが体内の各組織に蓄積することにより,種々の症状を呈する.全身的には,被角血管腫,四肢疼痛発作,無汗症,心・腎機能障害などがあり,眼科的には,角膜渦状混濁,結膜・網膜血管の蛇行などがある.本症は欧米では300例の報告がみられるが,日本における文献上確実例は約40家系を数えるのみである1〜3).今回,α-galactosidaseの欠損および病理学的検索により完全型のFabry病と診断された一家系6名を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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