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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻4号

1988年04月発行

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3)

学術展示

HIV抗体陽性者における眼所見

著者: 松島利明1 臼井正彦2 高野繁2 菅田安男3 増田剛太4 根岸昌功4 藤巻道男5

所属機関: 1都立大塚病院 2東京医科大学 3都立駒込病院 4都立駒込病院感染症科 5東京医科大学臨床病理科

ページ範囲:P.412 - P.413

文献概要

 緒言 Human immunodeficiency virus(HIV)による感染症は,最終的にacquired immunodeficiencysyndrome(AIDS)となる極めて重篤な疾患である.AIDSは1981年6月に米国で初めて報告1)されて以来,この数年全世界的な流行をみている.わが国においても,1985年3月厚生省AIDS調査検討委員会によるAIDS患者第一号が認定されて以来,本年9月4日までに50人がAIDSと診断されている.AIDS患者では種々の眼所見が見られ,特に眼底には棉花様白斑,網膜出血,サイトメガロウイルス(CMV)性網膜炎など多彩な所見がみられることが,欧米諸国の文献に記載されている2).しかし,わが国においてはいまだこれらの報告はない.今回我々はAIDS患者3名を含むHIV抗体陽性者14名の眼科的検査を行ったのでその結果について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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