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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

ぶどう膜炎患者の角膜内皮細胞変化について

著者: 片山寿夫1 鈴木隆司1 滝川泰1 錦織敏治1 岡本繁1 石幸雄1 藤原久子1 五島紳一郎2

所属機関: 1川崎医科大学附属川崎病院眼科 2岡山協立病院眼科

ページ範囲:P.485 - P.489

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 種々の時期におけるぶどう膜炎患者52例(74眼)のスペクラーマイクロスコープによる角膜内皮細胞面積を計測し,次の結果を得た.
(1)肉芽腫性虹彩炎では,50%の症例で,正常範囲より拡大した面積を示した.
(2)非肉芽腫性虹彩炎では,ほとんど正常範囲面積を示した.
(3)角膜中央部と下方部の面積差はなかった.
(4)豚脂様角膜後面沈着物付着部位付近の内皮細胞面積は拡大傾向を示した.
 これらより豚脂様角膜後面沈着物は角膜内皮細胞への影響因子として重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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