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特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著
葡萄膜炎患者の硝子体中リンパ球サブセット
著者: 栗山晶治1 砂川光子12 新井一樹1 荻野誠周13
所属機関: 1京都大学眼科学教室 2三菱京都病院 3愛知医大
ページ範囲:P.499 - P.502
文献購入ページに移動症例 1(ベーチェット病で黄斑部裂孔を伴う),症例2(ベーチェット病で硝子体混濁が強く網膜剥離を伴う)においては硝子体中と末梢血中リンパ球サブセットは同様の変動を示した.症例3(分類不能の全葡萄膜炎で硝子体混濁が強い)および症例4(桐沢型葡萄膜炎で裂孔原性網膜剥離を伴う)においては硝子体中と末梢血中のリンパ球サブセットには何ら相関関係は認められなかった.硝子体中に認められた細胞は主としてリンパ球で,その他に形質細胞,マクロファージ,線維芽細胞,赤血球,好中球が認められた.これらのことより硝子体中リンパ球サブセットの変動を末梢血のそれと比較することによりblood-retinal barrierの破綻の程度を推測できるのではないかと考えた.
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