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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

両眼角膜移植症例の検討

著者: 高橋俊明1 熊谷俊一1 渡辺敏明1 田澤豊1

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.529 - P.532

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 1974年1月から1987年3月までに岩手医大眼科で行った全層角膜移植312眼のうち,両眼に移植手術が成された20例40眼について検討を行った.
 1.20例40眼の透明治癒率は62.5%であった.疾患別では円錐角膜が100%,角膜ジストロフィーが37.5%,角膜白斑が58.3%であった.
 2.両眼に角膜移植を受けた症例において,移植第1眼の透明治癒率は55.0%,第2眼は70.0%であったが,推計学的には有意差はなかった.
 3.両眼角膜移植症例の移植第1眼と第2眼において,移植間隔が1年以内の透明治癒率は44.4%,1年以上では77.3%であり,手術間隔を1年以上開けた方が有意に透明治癒率が高かった.
 4.donorの年齢と透明治癒率との間には,有意な相関は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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