文献詳細
特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4)
学会原著
文献概要
1974年1月から1987年3月までに岩手医大眼科で行った全層角膜移植312眼のうち,両眼に移植手術が成された20例40眼について検討を行った.
1.20例40眼の透明治癒率は62.5%であった.疾患別では円錐角膜が100%,角膜ジストロフィーが37.5%,角膜白斑が58.3%であった.
2.両眼に角膜移植を受けた症例において,移植第1眼の透明治癒率は55.0%,第2眼は70.0%であったが,推計学的には有意差はなかった.
3.両眼角膜移植症例の移植第1眼と第2眼において,移植間隔が1年以内の透明治癒率は44.4%,1年以上では77.3%であり,手術間隔を1年以上開けた方が有意に透明治癒率が高かった.
4.donorの年齢と透明治癒率との間には,有意な相関は認められなかった.
1.20例40眼の透明治癒率は62.5%であった.疾患別では円錐角膜が100%,角膜ジストロフィーが37.5%,角膜白斑が58.3%であった.
2.両眼に角膜移植を受けた症例において,移植第1眼の透明治癒率は55.0%,第2眼は70.0%であったが,推計学的には有意差はなかった.
3.両眼角膜移植症例の移植第1眼と第2眼において,移植間隔が1年以内の透明治癒率は44.4%,1年以上では77.3%であり,手術間隔を1年以上開けた方が有意に透明治癒率が高かった.
4.donorの年齢と透明治癒率との間には,有意な相関は認められなかった.
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