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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

Amiodarone Keratopathy

著者: 中野秀樹1 河野恵子1 山口巌2 早乙女俊一3

所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科 2筑波大学循環器内科 3筑波大学附属病院眼科

ページ範囲:P.533 - P.536

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 1.Amiodaroneを長期投与中の難治性不整脈患者5名全例の両眼に角膜症の発現を認めた.
 2.角膜症以外に,明らかな眼科的異常所見を確認し得ず,また平均6カ月間の観察期間中に,視機能の低下を認めなかった.
 3.角膜症は,amiodaroneの総投与量が増すにつれて進行する傾向が見られた.
 4.涙液脂質濃度を測定した結果,角膜症を持つ患者群は,正常群よりも明らかに燐脂質の濃度が高く,涙液脂質濃度の上昇と角膜症発生・進行との間の因果関係が強く示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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