icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学術展示

色素性静脈周囲網脈絡膜萎縮の1例

著者: 三浦雅博1 冨川節子1 原彰1 清水由規1

所属機関: 1日本医科大学眼科

ページ範囲:P.574 - P.575

文献購入ページに移動
 緒言 色素性静脈周囲網脈絡膜萎縮(pigmentedparavenous chorioretinal atrophy)は,1962年Franceschetti1)により名付けられた網膜血管に沿う網脈絡膜萎縮を特徴とする稀な疾患である.本症についての報告は種々みられるが,その病因が炎症性,変性または先天異常に基づくものなのかは未だ不明で統一的な見解が得られていない.
 今回我々は典型的な病像を有する色素性静脈周囲網脈絡膜萎縮に遭遇し,パノラマ写真による検眼鏡的検査,螢光造影検査を行い,眼底全体での病巣分布状態を検査した.加えて,30サイクルflicker ERG, EOGを実施し,パノラマ眼底写真にみられた病巣の広がりと電気生理学的検査の結果を対比させ,本症の病因について若干の検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?