文献詳細
臨床報告
糖尿病症例の眼内レンズ挿入術と角膜内皮障害について
著者: 上谷彌子1 永原國宏1 高塚忠宏1 久保田健次1
所属機関: 1虎の門病院眼科
ページ範囲:P.581 - P.584
文献概要
2.糖尿病症例の角膜内皮細胞は,術前より細胞の大小不同(大きさのバラツキ:Polymegath-ism),細胞の多形性(形のバラツキ:Pleomor-phism)がコントロール群に比し有意に増加していた.
3.術後も糖尿病症例とコントロール群間の細胞の大小不同,細胞の多形性の有意差が認められた.
4.しかし糖尿病症例群での術後の顕著な細胞の大小不同や多形性の増加はなく,手術および眼内レンズ挿入の影響によると考えられる角膜内皮障害は,術後3カ月ではほとんど無視できると思われた.
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