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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

臨床報告

糖尿病症例の眼内レンズ挿入術と角膜内皮障害について

著者: 上谷彌子1 永原國宏1 高塚忠宏1 久保田健次1

所属機関: 1虎の門病院眼科

ページ範囲:P.581 - P.584

文献概要

 1.白内障を有する糖尿病患者30症例の眼内レンズ挿入術術前,および術後3カ月の角膜内皮細胞の動態を観察した.
 2.糖尿病症例の角膜内皮細胞は,術前より細胞の大小不同(大きさのバラツキ:Polymegath-ism),細胞の多形性(形のバラツキ:Pleomor-phism)がコントロール群に比し有意に増加していた.
 3.術後も糖尿病症例とコントロール群間の細胞の大小不同,細胞の多形性の有意差が認められた.
 4.しかし糖尿病症例群での術後の顕著な細胞の大小不同や多形性の増加はなく,手術および眼内レンズ挿入の影響によると考えられる角膜内皮障害は,術後3カ月ではほとんど無視できると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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