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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

臨床報告

レーザー虹彩切除による角膜障害について

著者: 千原悦夫1 二見要介1 山元章裕1 吉田定信1 澤田惇1 森秀夫2 松村美代3

所属機関: 1宮崎医科大学眼科 2京都大学医学部眼科 3県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.589 - P.591

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 92名133眼の狭隅角眼(AACG 25眼,CACG 60眼,予防手術48眼)においてアルゴンレーザーによる虹彩切除術(ALI)を施行し,129眼97%において永続する穿孔を得た.CACGと予防手術後の一過性眼圧上昇(5mmHg以上)は108眼中30眼(28%)にみられ,corneal burnは133眼中15眼11%にみられた.術後の角膜内皮障害は軽度でhexagonalityが一過性に13.6%,細胞密度も一過性に5.9%低下したが,いずれも統計学的に有意な減少ではなかった.偏平率と変動係数にも有意の差がなく代償不全をおこすような重篤な合併症は認められなかった.穿孔不成功例は4眼でAACG眼に8%と多く,患者の固視不良,虹彩面の滲出物,浅前房,角膜混濁が主な原因であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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