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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻6号

1988年06月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

硝子体腔よりの螢光色素の流出に関する検討—(第3報)ぶどう膜炎の二相分離解析法

著者: 萱澤文男1 三宅謙作1

所属機関: 1湘山会眼科三宅病院

ページ範囲:P.635 - P.637

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 種々のぶどう膜炎14眼に,螢光色素10mg/kgを静注し,5〜48時間後までkinetic vit-reous fluorophotometryを行い,その結果に二相分離解析法を応用した.
 血液房水柵,内・外血液網膜柵がおかされていると考えられるベーチェット病(眼底型)では早期の色素消失定数(KV1)の低下が著しく,眼内よりの色素の能動輸送能の低下が示唆された.原田病にも同様の所見がみられた.
 一方,前部ぶどう膜炎では,二相性について正常眼と有意差はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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