文献詳細
文献概要
特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著
弱視眼におけるafferent pupillary defectの成因に関する研究
著者: 小笠原孝祐1 妹尾佳平2
所属機関: 1盛岡市立病院眼科 2岩手医科大学眼科
ページ範囲:P.643 - P.647
文献購入ページに移動その結果,斜視弱視群では屈折性弱視の合併が考えられた1例のみにRAPDが認められたのに対し,不同視弱視群では8例にRAPDが検出された.RAPDと左右眼の視力差,屈折度差との間には相関はみられなかったが,中心視野内の視覚感度の低下(イソプター面積の減少と閾値低下)がRAPDの発現に関与していること,また,RAPDが認められた不同視弱視例では弱視眼の黄斑輪の大きさが他眼に比し有意に小さいことが明らかとなった.
掲載誌情報