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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻6号

1988年06月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

幼児期から成人にいたる屈折と眼軸長および眼軸長角膜曲率半径比の相関について

著者: 松村香代子1 井上慎三2

所属機関: 1国立療養所香川小児病院 2国立善通寺病院

ページ範囲:P.653 - P.656

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 4歳から成人にいたる2,297眼について屈折度,眼軸長,角膜曲率半径,および眼軸長角膜曲率半径比を求めた.
 加齢に伴って近視眼が増加(幼児期18.8%,成人60.5%)し,眼軸長平均値は延長し,眼軸長角膜曲率半径比の平均値も大きくなった.
 一方,角膜曲率半径には年齢による変動はほとんどみられなかった.
 屈折度と眼軸長の間の相関係数は-0.731〜−0.861と各年齢ともかなりの高値を示したが,屈折度と眼軸長角膜曲率半径比の間の相関係数は−0.882〜−0.936と更に高く,眼軸長よりも眼軸長角膜曲率半径比の方が,屈折とより密接に関連していることが認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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