icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻6号

1988年06月発行

連載 眼の組織・病理アトラス・20

脈絡膜

著者: 岩崎雅行1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.682 - P.683

文献概要

 脈絡膜choroidは強膜と網膜の間に位置する厚さ0.1〜0.3mmの血管と色素に富んだ褐色の膜である.ぶどう膜の後方を占め,前方は鋸状縁で毛様体実質に移行し,後方は視神経乳頭で欠損する.組織学的には網膜側から,ブルッフ膜Bruch's membrane,脈絡膜毛細管板choriocapillaris,血管層vascular layer,脈絡上板suprachoroidの4層に分けられる(図1).
 ブルッフ膜は厚さが約2μmで,電子顕微鏡的には5層が区別できる.網膜側から,網膜色素上皮細胞の基底板,内側膠原線維層,弾性線維層,外側膠原線維層,毛細管板内皮細胞の基底板である(図2).網膜と脈絡膜の間の接着,物質代謝などに関与している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら