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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻6号

1988年06月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学術展示

Hurler-Scheie複合型の角膜組織所見

著者: 勝呂慶子1 渡部美博1 高柳正樹2

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室 2千葉大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.688 - P.689

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 緒言 Hurler, Scheie症候群は,全身的なムコ多糖体の代謝異常によって惹起される,骨発育異常,知能障害,肝脾腫,角膜混濁を主症状とする常染色体劣性遺伝を示す疾患である.一方,Hurler-Scheie複合型はHurler症候群,Scheie症候群をつかさどるふたつの対立遺伝子によるヘテロ接合体であると想定されている1).これらの疾患では,ライソゾーム酵素の1つ,α-L-イズロニダーゼ欠損のために,全身結合織へヘパラン硫酸,デルマタン硫酸の蓄積が起こると考えられている.
 今回は,Hurler-Scheie複合型の1例に角膜移植の機会を得,その組織像を検討したので,臨床所見と合わせて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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