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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻7号

1988年07月発行

文献概要

特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

詐盲と鑑定した症例について

著者: 筒井純1 武田純爾1 木村久1 福島正文1 深井小久子1 難波哲子1 早川友恵1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.811 - P.814

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 鑑定依頼のあった詐盲4例を報告した.その結果,すべて男性であり,診察中の態度ではすべての例で非協力性などの特徴所見があり,一般眼科診断で特に片眼例では瞳孔のswingingflashlight testが有用で,視野は求心性の狭窄を示した例が多かった.視運動眼振抑制法により視力の類推が可能であり,他覚的検査法としての有用性を再認識できた.また,視覚誘発脳波によりそれをある程度裏付けることができた.補償神経症に対する考慮も必要な症例があり,場合によっては精神神経科の協力が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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