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臨床報告
慢性進行性に経過した後部虚血性視神経症の2症例
著者: 石田麻美1 湯田兼次1
所属機関: 1横浜市立大学眼科学教室
ページ範囲:P.879 - P.882
文献購入ページに移動 我々は突発性発症を見ず,慢性進行性に視力低下,視野狭窄をきたした後部虚血性視神経症の2症例を経験した.いずれも,Oculo-cerebro-vasculo-metry (OCVM)で異常が捕えられ,血管撮影にて内頸動脈の狭窄が証明された.
うち1例については,眼動脈循環を改善させる目的で,浅側頭動脈-涙腺動脈吻合術を施行し,一時的ではあったが,症状の進行を見ず,ある程度の効果が認められた.
眼循環不全が疑われる場合,内頸動脈の検索が必要となるが,血管撮影を施行する前に非侵襲的な診断法であるOCVMを施行することが有用であると考えられた.
うち1例については,眼動脈循環を改善させる目的で,浅側頭動脈-涙腺動脈吻合術を施行し,一時的ではあったが,症状の進行を見ず,ある程度の効果が認められた.
眼循環不全が疑われる場合,内頸動脈の検索が必要となるが,血管撮影を施行する前に非侵襲的な診断法であるOCVMを施行することが有用であると考えられた.
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