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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻7号

1988年07月発行

文献概要

臨床報告

慢性進行性に経過した後部虚血性視神経症の2症例

著者: 石田麻美1 湯田兼次1

所属機関: 1横浜市立大学眼科学教室

ページ範囲:P.879 - P.882

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 我々は突発性発症を見ず,慢性進行性に視力低下,視野狭窄をきたした後部虚血性視神経症の2症例を経験した.いずれも,Oculo-cerebro-vasculo-metry (OCVM)で異常が捕えられ,血管撮影にて内頸動脈の狭窄が証明された.
 うち1例については,眼動脈循環を改善させる目的で,浅側頭動脈-涙腺動脈吻合術を施行し,一時的ではあったが,症状の進行を見ず,ある程度の効果が認められた.
 眼循環不全が疑われる場合,内頸動脈の検索が必要となるが,血管撮影を施行する前に非侵襲的な診断法であるOCVMを施行することが有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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