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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床報告

同名半盲で発症した多発性硬化症 核磁気共鳴画像(MRI)が診断に有用であった症例

著者: 矢野眞知子1 小沢哲磨2 木村内子3

所属機関: 1癌研究会附属病院眼科 2東京逓信病院眼科 3東芝中央病院眼科

ページ範囲:P.923 - P.925

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 同名半盲で発症した多発性硬化症の症例を報告した.他の全身神経学的所見に乏しく診断が未確定の時期に行った核磁気共鳴画像(MRI)により多発性硬化症が疑われた.頭部CTは正常であった.全身神経学的には脊髄炎の既往があり,今回の同名半盲が寛解したため臨床的に多発性硬化症の診断基準を満足し,診断が確定した.
 同名半盲は多発性硬化症では少ない神経所見のため,その診断に核磁気共鳴画像が非常に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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