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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床報告

水晶体嚢外摘出術後に見られたpropionibacterium acnesと表皮ブドウ球菌感染による限局性眼内炎の1例

著者: 西佳代1 西興史1

所属機関: 1西眼科病院 2

ページ範囲:P.931 - P.935

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 水晶体嚢外摘出術(以下ECCE)後9ヵ月後に発症し,臨床的に水晶体過敏性眼内炎と全く同様の所見と経過を示し,水晶体嚢全摘出時に得た検体より,propionibacterium acnesと表皮ブドウ球菌が同定され,組織像でも細菌が認められ,限局性眼内炎と思われた1症例を経験した.その組織像では水晶体嚢内に細菌が認められた以外は,水晶体過敏性眼内炎のそれと同様であった.従来から言われている水晶体過敏性眼内炎の中には,このような弱毒菌による慢性眼内炎が含まれている可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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