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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床報告

Eales病様眼底を呈したBuerger病の1症例

著者: 西原浩美1 松岡徹1 清水慶一1 三原正義1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.947 - P.951

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 Buerger病の患者にEales病によく似た網膜静脈の閉塞性血管炎と硝子体出血が認められた1例を経験した.症例は65歳男性で,1961年(昭和36年)よりBuerger病のため足指の切断を受けている.両眼とも網膜静脈が周辺部において拡張蛇行,螺旋状の走行,側副血行路形成等の異常を呈したが,動脈は年齢に相当する軽度の硬化性変化以外は正常であった.全身および眼科的所見からBuerger病の静脈病変である遊走性血栓静脈炎(Thrombophlebitis migrans)が網膜静脈に起こったと推察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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