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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻9号

1988年09月発行

臨床報告 カラー臨床報告

コーツ病様変化をきたし高度な滲出性網膜剥離を呈した網膜静脈分枝閉塞症の1例

著者: 今泉寛子1 斉藤哲哉1 竹田宗泰1 上野哲治1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1029

文献概要

 69歳女性でコーツ病様の濃厚な滲出物を伴った嚢状の滲出性網膜剥離をきたした網膜静脈分枝閉塞症の1例を報告した.
 右眼上耳側,動静脈交叉部で静脈が閉塞し,毛細血管床閉塞,毛細血管瘤,新生血管を認め,閉塞領域と周囲の網膜血管から強い漏出が見られたが,網膜裂孔は認めなかった.
 網膜下液の排出により嚢状の網膜剥離は消失したが,大量の滲出物のため閉塞領域の血管異常に対する治療が困難だった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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