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臨床報告
原発緑内障の失明統計
著者: 馬場裕行1 越智利行1 吉川啓司1 井上トヨ子1 井上洋一1
所属機関: 1オリンピア・クリニック
ページ範囲:P.1045 - P.1049
文献購入ページに移動急性閉塞隅角緑内障による初診時失明率は50.4%と最も高率であり,眼科管理の遅れが注目された.失明率は発育緑内障,原発開放隅角緑内障,低眼圧緑内障,阻血性視神経症の順に10.0%,7.4%,5.5%,3.1%であった.眼圧コントロールの問題が最も大きいものと考えられた.
経過中失明したものが71眼あり,そのうち5眼(7%)は眼圧コントロール良好でありながら失明に至っていた.このうち3眼には著明な耳側コーヌスがあり,素因的な視神経の脆弱性の問題が背景にあることが推察された.
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