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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻9号

1988年09月発行

文献概要

臨床報告

動脈硬化と眼球脈波について

著者: 藤川英津子1 堀内二彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1055 - P.1059

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 我々は眼循環障害を疑わせる症例約300例にocculo cerebro vasculo meter (OCVM)による検査を施行し,OCVMで頭頸部血管異常を疑う症例31例に血管撮影を行った.これらのうち頭頸部血管の硬化所見の得られた3例についてのOCVMの結果を検討した.
 1例では,脈波は振幅が低く,また早期に消失した.他の2例では脈波振幅は低かったが,早期消失はみられなかった.
 動脈硬化は血管抵抗の上昇に伴い眼球脈波に影響を及ぼすと考えられるが,動脈硬化の部位,程度,代償機能によって脈波に対する影響は一定でないと推論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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