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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻9号

1988年09月発行

文献概要

臨床報告

保存的治療で寛解した外傷性眼窩内骨膜下血腫の1例

著者: 吉田晶子1 原敏1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科

ページ範囲:P.1079 - P.1081

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 鈍的頭部外傷後に眼窩内骨膜下血腫が出現し,比較的短期間に眼症状の改善が認められた症例を経験した.外傷性眼窩内骨膜下血腫は血腫が著明で進行性に眼球突出をきたし,血腫の除去,穿刺吸引が必要である例が多い.
 本例は眼球突出が軽度で,短期間に眼症状が改善したまれなものであった.鈍的頭部外傷の既往および眼球運動障害があることから本疾患は吹抜け骨折とよく似た臨床像を示す場合がある.治療法が全く異なるため早期に鑑別しなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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