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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻1号

1989年01月発行

文献概要

臨床報告

巨大裂孔に対するガスタンポナーデ後の経強膜手術

著者: 田中利和1 高橋政代1 安渕幸雄2 松村美代3 荻野誠周4

所属機関: 1京都大学医学部眼科 2神戸中央市民病院眼科 3兵庫県立尼崎病院眼科 4愛知医科大学眼科

ページ範囲:P.29 - P.32

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 翻転網膜が可動性を有する巨大裂孔性網膜剥離7例7眼に対し,ガスタンポナーデ後経強膜手術を施行した。内6眼で,ガスの縮小とともに裂孔縁の挙上を認め,ガスの追加注入とレーザー光凝固術を要したが,全例で復位を得た。長期的成績では,7眼中3眼にPVRが発生したが,硝子体手術を行って2眼で復位を得,12ヵ月経過観察しての最終復位率は約86%(7眼中6眼)と良好であった。本法は手術侵襲,手技の簡便さ,復位率などを考慮すると,現在のところ最も優れた方法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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