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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻1号

1989年01月発行

臨床報告

孤立性およびびまん性脈絡膜血管腫に対するレーザー光凝固治療

著者: 山本千加子1 宮内美和子1 古村俊人1 高橋寛二1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.85 - P.91

文献概要

 脈絡膜血管腫の5症例に,レーザー光凝固を行い有効であった。4例は孤立性脈絡膜血管腫であり,レーザー光凝固療法によって続発性網膜剥離は完全に消褪した。1例は,Sturge-Weber症候群に伴うびまん性脈絡膜血管腫であり,広汎な続発性網膜剥離を伴っていたが,螢光眼底造影で過螢光をみとめる部に広範囲に豆まき型の光凝固を計11回行い,網膜剥離の完全消褪を得た。これらのレーザー光凝固は,中等度の強さで行われ,脈絡膜血管腫の治療には,網膜剥離の消褪を目的とした比較的弱い光凝固が有効と思われた。波長は,青緑色アルゴンレーザーと,最近の症例には色素レーザー(590nm,橙色)が用いられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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