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特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 外来診療のポイント—私はこうしている 所見からみた疾患
新生児・乳幼児の異常
著者: 羅錦營1
所属機関: 1静岡県立こども病院眼科
ページ範囲:P.1591 - P.1595
文献購入ページに移動 新生児,乳幼児の眼の異常は視覚系に重大な障害をきたすことが多い。診療を始めるに当たり,まず知っておくべきことは,小児の眼疾患と眼異常の特徴を把握することである。小児の視機能は発達過程にあり,発達を阻害する眼疾患・眼異常の早期発見と早期治療のためには,1.各年齢層の正常と異常の評価法の習得である。2.低年齢層にふさわしい治療技術の整備と視覚障害のハビリテーションへの努力である。
新生児期から乳幼児前期の発達月表を表1に,一過性眼所見を表2に示した。異常の評価はまず正常範囲内の値を知ることから始めるべきである。こども病院の外来において,0歳から2歳までの疾患統計から,スクリーニングすべき眼疾患は多い順に示すと次のごとくである。斜視,眼瞼疾患,涙器疾患,前眼部異常,視神経網膜異常,眼球振盪,未熟網膜症,先天白内障,眼窩腫瘍,先天緑内障,網膜腫瘍等である。
新生児期から乳幼児前期の発達月表を表1に,一過性眼所見を表2に示した。異常の評価はまず正常範囲内の値を知ることから始めるべきである。こども病院の外来において,0歳から2歳までの疾患統計から,スクリーニングすべき眼疾患は多い順に示すと次のごとくである。斜視,眼瞼疾患,涙器疾患,前眼部異常,視神経網膜異常,眼球振盪,未熟網膜症,先天白内障,眼窩腫瘍,先天緑内障,網膜腫瘍等である。
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