icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻11号

1989年10月発行

文献概要

臨床報告

筒井式他覚的視力測定装置の臨床評価

著者: 岩井玲子1 高橋裕昭1 松崎浩1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.1687 - P.1691

文献購入ページに移動
 視運動性眼振抑制法による筒井式他覚的視力測定装置を用い,正常者27名及び視力障害者30名を対象に視力測定を行い,ランドルト環による5m自覚視力と比較,検討した。
 正常人については,5m自覚視力と90cm他覚視力は相関係数0.95と良い相関を示した。また,斜視,視神経疾患,網膜疾患等の患者で視力障害を有する症例でも自覚視力と他覚視力は良い相関を示し,とくに心因性視力障害者では6例中4例で他覚視力が自覚視力を上回った。
 本装置は,中心暗点のあるもの,眼球運動障害のあるものには応用できないが,他覚的視力測定法として簡便で,精度が高く,臨床上も有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?