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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻11号

1989年10月発行

文献概要

臨床報告

非調節性間歇性内斜視の臨床像

著者: 小池信宏1 高橋信子1 岩重博康1 久保田伸枝1 丸尾敏夫1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科

ページ範囲:P.1693 - P.1697

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 非調節性間歇性内斜視と考えられる3歳から14歳までの17名が次の臨床症状を呈した。3歳前後に間歇性の内斜視が突然発症し,遠見,近見に関係なく大きな斜視角の動揺を認める。屈折異常との相関はなく,調節異常はみられず,視力は良く,左右差がない。両眼視機能は良好で,眼振はなく,交代性上斜位は証明されない。また脳波検査ではすべての症例で異常所見があった。このような臨床症状を示す内斜視は従来報告がなく,我々はこの非調節性間歇性内斜視は独立した疾患単位とするべきものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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